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スフレを穴だけ残して食べる方法

「芸術作品を情動そのものとして理解する方法」資料公開(+質疑応答)

先日哲学若手研究者フォーラムで行った発表「芸術作品を情動そのものとして理解する方法」のスライド資料になります(発表の時点では別ファイルにしていた文献リストを追加してあります)。

スライドだけ見ても議論を十分に把握するのは難しいでしょうが、断片的であれ誰かの役に立つこともあるだろうということで公開(いつものこと)。

「この絵画作品は情動そのものだ!」という一見不可解な言明をどう理解すればよいかという問題を扱うことで、芸術作品と情動の関係に新たな光を当てる試みです。

具体的な作業として、心の哲学における拡張された心テーゼとコリングウッド(流)の芸術表出の理論の接続を行っています。

先行文献でも両者が関連する事柄を議論していることを指摘しているものがあることはあるのですが、本格的に接続を図る研究は見当たらなかったのでやってみました。

オンラインの質疑応答について

今年はオンライン開催で要領を掴むのが大変だったのですが、特筆すべきは質疑応答が文面を通して行われ、それが非常に有意義だったということです。

通常、オフラインの研究発表の場では、質疑応答はごく限られた時間のなかで、非常に緊張感のある仕方で行われますから、うまくいかないことが多々あります。

対照的に、今回は質問も、応答も、時間に余裕のあるかたちで行うことができたため、どの発表でも質の高い議論が行われていたように思います。

私の発表は多くの点であいまいさの残るものでしたが、質問者の方々には有益な指摘をいくつもいただいて、とても良い経験になりました。

質問者にウェブ公開の許諾を取ったうえで、その質疑応答をここに掲載しておきます。

スライド資料を見てもう少し発表の内容を知りたい場合はもちろん、オンラインの質疑応答の一例としても参考になるかと。

 

The Principles of Art

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